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親知らず抜歯後のドライソケットの原因は?予防できる?

こんにちは!松戸市・新松戸駅前の歯医者、ウィズ歯科クリニック新松戸院長の手島です。
親知らずの抜歯後に強い痛みが続く場合、「ドライソケット」の可能性があります。この症状は、通常の抜歯後とは異なる経過をたどり、治るまでに時間がかかることも少なくありません。ドライソケットは、抜歯した部分の血餅(けっぺい)がうまく形成されない、あるいは剥がれてしまうことで発症します。適切な予防とケアを行えば、多くの場合回避できます。今回は、ドライソケットとは何か、その原因や症状の経過、予防の方法について詳しく解説いたします。

そもそもドライソケットとは?

ドライソケットとは、抜歯後に生じる特殊な合併症のひとつです。通常、抜歯後には歯を支えていた歯茎の穴(抜歯窩)に血餅(けっぺい)という血の塊ができて、自然な治癒が進みます。しかし、何らかの理由でこの血餅が形成されなかったり、途中で剥がれてしまったりすると、骨が露出して強い痛みを引き起こします。

◎ドライソケットの症状

ドライソケットの主な症状は、抜歯後2~3日してから現れる強い痛みです。通常の術後の痛みとは異なり、ズキズキとした鋭い痛みが長時間続きます。痛み止めが効きにくいことも特徴で、骨が露出しているために治癒にも時間がかかります。また、口臭がきつくなることや、周囲の歯や耳、顎にまで痛みが広がるケースもあります。

親知らずの抜歯でドライソケットになる原因

親知らずの抜歯は、通常の歯の抜歯に比べて手技が複雑になるため、術後合併症のリスクが高まります。特に「ドライソケット」は、抜歯後に患者さまが感じる強い痛みのひとつであり、十分な注意が必要といえます。以下に、ドライソケットが発症する主な原因を医学的な観点から詳しく解説いたします。

1. 血餅(けっぺい)がうまく形成されない

通常、抜歯後の創部には「血餅」と呼ばれる血液の塊が形成され、これが自然な治癒過程を導く重要な役割を果たします。血餅は血小板やフィブリンを含む構造で、外傷部位を保護し、組織の再生を促す足場として機能します。

しかし、出血量が少なすぎる場合や、止血が過度に促進された場合(例えば強い圧迫や、血管収縮作用のある薬剤の影響など)には、適切な血餅の形成が阻害されます。このような状態では、露出した骨が口腔内の外的刺激に直接さらされることになり、強い炎症反応と疼痛を引き起こすのです。

特に、高血圧や糖尿病などの全身疾患をお持ちの患者さまでは、微細な血管の循環が不良であることから、血餅形成不全が起こりやすいとされています。

2. 血餅が剥がれてしまう

血餅が一度形成されても、それが何らかの物理的刺激や環境因子により剥がれ落ちることがあります。以下のような行為や習慣は、血餅を不安定にし、ドライソケットを引き起こす原因となります。

◎過度なうがい

抜歯直後に強いうがいを繰り返すことで、血餅が洗い流されてしまうことがあります。

◎舌や指での接触

無意識に創部を舌で触れたり、確認のために指で触ったりしてしまうと、血餅が物理的に剥がれやすくなります。

◎喫煙

ニコチンには血管収縮作用があり、血流を阻害することで血餅形成や創部の酸素供給を妨げます。さらに、吸引の際にかかる陰圧も血餅を引きはがす要因となります。

◎飲酒や運動

血行動態が変化し、再出血や血餅の崩壊が起こることがあります。

また、女性ホルモン(エストロゲン)の影響により、女性患者さまでは月経周期に伴って血餅の安定性が低下することも報告されています。

3. 抜歯の難易度が高い症例(特に下顎)

下顎の親知らずは、骨質が硬く、解剖学的にも下歯槽神経や隣接歯との距離が近いことから、抜歯に高度な技術が要求されます。特に水平埋伏や部分埋伏しているケースでは、歯の分割や骨の切削が必要となり、創傷の範囲が広がることで術後のリスクが増加します。

また、下顎の骨は上顎に比べて血流が少ないため、血餅の安定性がやや劣る傾向があります。このようなケースでは、術中・術後における出血コントロールと組織の保護に最大限の配慮が必要です。

以上のように、ドライソケットは単なる偶発症ではなく、患者さまの全身状態、生活習慣、術式、術後の管理が複合的に関係して発症するリスクの高い合併症です。そのため、歯科医院での丁寧な術後指導と、患者さま自身によるセルフケアの徹底が非常に重要となります。

ドライソケットの症状はいつまで続く?

ドライソケットの痛みは、通常の抜歯後の経過よりも長引きます。発症から約1週間程度は強い痛みが続き、場合によっては10日以上持続することもあります。血餅がない状態では、骨が直接空気や食べ物に触れて刺激され続けるため、治癒が遅れるのです。

また、放置すると治癒がさらに遅れたり、二次感染のリスクが高まったりするため、早めに歯科医院を受診し、適切な処置を受けることが重要です。ドライソケットと診断された場合には、創部に消毒薬や鎮痛剤を含む薬剤を詰めたり、洗浄処置を行ったりすることで、症状の緩和と治癒促進を図ります。

親知らず抜歯後のドライソケットを予防する方法

親知らずの抜歯に伴うドライソケットは、以下の方法で予防しやすくなります。

1. 抜歯後のうがいは控えめに

抜歯直後は、創部の血餅を守ることが最優先です。激しいうがいや、繰り返し口をすすぐことは血餅を剥がす原因になるため、術後24時間はうがいを極力控えてください。それ以降もうがいは優しく行いましょう。

2. 指や舌で傷口を触らない

抜歯後の違和感から、つい舌で触れたり、指で確認したくなったりする患者さまもいらっしゃいますが、これも血餅が取れてしまう原因です。傷口に触れることで細菌感染のリスクも高まるため、意識して触れないようにしましょう。

3. 喫煙・飲酒・運動は控える

喫煙は血流を悪くし、血餅の形成を妨げる大きな要因です。また、アルコールや激しい運動も血圧の変動により出血や血餅の脱落を招きます。少なくとも術後2~3日は、これらの行動を控えてください。

4. 食事はやわらかく、反対側で咀嚼

抜歯後すぐは、硬いものや熱い食べ物を避け、刺激の少ないやわらかい食事を心がけましょう。また、抜歯した側ではなるべく咀嚼しないようにし、血餅の保護に努めます。

5. 歯科医師の指示に従う

歯科医院で指導される抗生剤や消毒、痛み止めなどの服用・使用は必ず守りましょう。また、処置後の注意点について不明なことがあれば、自己判断せずにご相談いただくことが大切です。

まとめ

ドライソケットは、親知らずの抜歯後に生じる可能性のある、厄介な合併症のひとつです。抜歯後に強い痛みが続く場合には、ドライソケットの疑いがあります。原因としては血餅の形成不全や剥離、細菌感染などがあり、下顎の親知らずで特に起こりやすい傾向があります。

しかし、抜歯後のうがいや喫煙の控え、医師の指導の遵守といった適切なケアを行うことで、多くのケースで予防が可能です。患者さまご自身が術後の過ごし方に気をつけることで、安心して治癒を迎えることができます。親知らずの抜歯やその後の経過に不安のある方は、ウィズ歯科クリニック新松戸までお気軽にご相談ください。

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