• 各種専門医在籍
  • 全室個室
  • キッズルーム
  • 提携駐車場
  • 託児サービス
  • 各種保険対応

News

歯ぐきが下がってきた…それ、歯肉退縮かもしれません

皆さん、こんにちは!松戸市・新松戸駅前の歯医者、ウィズ歯科クリニック新松戸院長の手島です。

鏡を見たときに「最近、歯が長く見える気がする」「歯茎のラインが下がってきた」と感じたことはありませんか?こうした変化は、歯肉退縮(しにくたいしゅく)と呼ばれる現象かもしれません。歯肉退縮は年齢のせいだと考える方も多いですが、実際にはさまざまな要因が関わっており、放置すると知覚過敏やむし歯、さらには歯を失うリスクにつながることがあります。

そこで今回は歯肉退縮の原因や治療法、予防方法について、患者さまにわかりやすく解説していきます。歯ぐきの健康は、歯の健康を守るためにとても重要です。ぜひ最後までお読みいただき、正しいケアの参考にしてください。

歯ぐきが下がる「歯肉退縮」とは?

歯肉退縮とは、歯を支えている歯茎が徐々に歯の根元方向に後退し、歯の根が露出してくる状態を指します。もともと歯の根元は歯茎に覆われており、外部の刺激から守られていますが、歯肉退縮が進むとその防御が失われ、知覚過敏や根面むし歯のリスクが高まります。歯肉退縮は中高年の患者さまに多いですが、強いブラッシング習慣や歯並びの問題、歯周病などが原因で若い世代やお子さまにも起こる可能性があります。

歯ぐきが下がる原因

歯ぐきが下がる主な原因としては、以下の5つが挙げられます。

1. 強すぎる歯みがき

歯みがきはむし歯や歯周病予防の基本ですが、力任せにゴシゴシ磨くことはかえって歯茎を傷つけ、歯肉退縮を引き起こします。特に硬めの歯ブラシや研磨剤の多い歯みがき粉を使っていると、物理的摩耗が強まり、歯肉の縁がすり減って後退していきます。最近の研究では「非外傷性歯肉退縮」と呼ばれ、歯ブラシの毛先の当て方や角度が重要視されるようになっています。

2. 歯周病

歯周病は、プラーク中の細菌によって引き起こされる慢性炎症性疾患です。歯周病が進行すると、歯を支える歯槽骨が破壊され、結果的に歯茎が下がってしまいます。歯周病による歯ぐき下がる原因は非常に多く、特に進行期には歯肉退縮だけでなく歯の動揺や噛み合わせの不調も伴います。歯周病は成人の約8割が罹患しているとされる国民病で、患者さまの多くが気づかないうちに進行しているため注意が必要です。

3. 不正な噛み合わせや歯ぎしり

噛み合わせの乱れや歯ぎしり・食いしばりといった習癖は、歯や歯周組織に過度の負担をかけます。この力は「咬合性外傷」と呼ばれ、慢性的に加わると歯周組織を損傷し、歯肉退縮のリスクを高めます。咬合力が強い患者さまでは、歯周組織の破壊が急速に進行することがあるため、歯科医院でのマウスピース作製や噛み合わせ調整が推奨されます。

4. 加齢による生理的変化

加齢に伴い、歯茎の血流やコラーゲン繊維が減少し、歯肉のボリュームが低下します。この生理的な変化により、歯茎がやせて見えることがあります。とはいえ、加齢のみが歯ぐき下がる原因となるわけではなく、日頃のケアやメンテナンス次第で進行を大きく遅らせることが可能です。

5. 歯並びや矯正治療の影響

歯並びが悪いと、一部の歯に過剰な力が集中し、局所的な歯肉退縮が生じることがあります。また、過去の矯正治療で歯を急激に移動させた場合、歯周組織の順応が間に合わず、歯茎が後退するケースがあります。近年では、矯正中の歯肉管理や歯周組織の厚みを評価することが治療計画に組み込まれつつあります。

歯ぐきが下がる症状の治療法

歯肉退縮の治療法は、原因や進行度、患者さまの口腔環境によって異なります。歯肉退縮は基本的に一度進行すると自然に回復することは難しいため、まずは原因除去と進行抑制を優先し、そのうえで必要に応じて修復的処置を行います。

歯周病治療

歯肉退縮の原因が歯周病の場合、治療の中心は歯周基本治療です。具体的には、歯石除去(スケーリング)、根面の滑沢化(ルートプレーニング)、歯周ポケット内のバイオフィルム除去が行われます。これにより炎症が収まり、歯周組織のさらなる破壊を防ぎます。中等度から重度の歯周病の場合は、フラップ手術などの歯周外科的処置が必要になることもあります。最近ではエムドゲイン®などの歯周組織再生材料を用いた再生療法が、特に限局性の骨欠損に有効とされています。

知覚過敏のケア

知覚過敏は、象牙細管が外部刺激にさらされることで神経に痛みが伝わる現象です。軽度のケースでは知覚過敏抑制成分(硝酸カリウムや乳酸アルミニウムなど)を含む歯みがき粉を継続使用することで症状緩和が期待できます。また、フッ素塗布により象牙質表面を強化することで、外的刺激の侵入を減らします。歯科医院では、レジンコーティングやボンディング剤の塗布によって、露出した歯根表面を封鎖する治療が選択されることもあります。

歯肉移植手術

歯肉退縮が進行し、根面が大きく露出している場合には、歯肉移植術が検討されます。代表的な方法は「遊離歯肉移植術(FGG)」と「結合組織移植術(CTG)」です。FGGは主に付着歯肉の幅を広げる目的で行われ、CTGは審美的回復や根面被覆(歯根を再び覆うこと)に優れています。これらの術式は、上顎口蓋から患者さま自身の歯肉を採取し、移植することで歯肉の厚みを増やし、根面の保護や審美性改善を図ります。外科的手技には熟練が必要なため、適応症例の見極めと術前計画が重要です。

マウスピースの使用と咬合管理

歯ぎしり(ブラキシズム)や食いしばりは、歯に過剰な力を加えることで歯肉退縮を悪化させます。特に睡眠中の無意識の噛みしめは歯周組織に大きなダメージを与えるため、ナイトガード(就寝用マウスピース)の使用が推奨されます。近年の研究では、咬合調整や矯正治療で咬合力を分散させることも、長期的な歯周組織保護に有効とされています。また、マウスピースは知覚過敏症状の緩和にも効果がある場合があります。

歯ぐきが下がるのを防ぐ方法

歯ぐきが下がるのを予防する上では、以下の方法が有効です。

正しいブラッシング習慣

歯肉退縮を予防するためには、歯みがきの方法が極めて重要です。一般的に推奨されるのは「バス法」と呼ばれる磨き方で、歯と歯茎の境目に毛先を45度の角度で当て、軽い力で小刻みに振動させるように磨く方法です。硬すぎる歯ブラシや研磨力の強い歯みがき粉は歯肉に過剰な刺激を与え、長期的に見て歯肉退縮を引き起こす原因になるため、柔らかめの歯ブラシと低研磨性の歯みがき粉を選ぶことが推奨されます。

また、力の強さは約100〜150gが目安とされ、これは歯ブラシを手の甲に押し当てて毛先がわずかに曲がる程度です。患者さまは、自己流のブラッシングでは磨き残しや過剰な力の癖がついている場合が多いため、定期的に歯科衛生士からブラッシング指導を受け、正しい方法を習得・継続することが大切です。

定期的な歯科検診とメンテナンス

歯肉退縮を早期に発見し、進行を食い止めるためには、歯科医院での定期検診が欠かせません。歯周病は「沈黙の病気」と呼ばれ、初期には自覚症状がほとんどないまま進行するため、患者さま自身が異変に気づく頃には中等度以上に悪化していることが少なくありません。歯科医院では、プロービング検査(歯周ポケットの深さ測定)、歯の動揺度の確認、プラークや歯石の付着状況の評価などを通じて、専門的な診断を行います。

さらにプロフェッショナルケアとして、歯周ポケット内の徹底的な洗浄、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)、必要に応じた歯石除去を実施します。歯周病リスクの高い患者さまには、1〜3か月ごとの短い間隔でのメンテナンスが推奨されます。

プラークコントロールの徹底

日々のセルフケアで最も重要なのが、プラークコントロールです。プラークは単なる食べかすではなく、細菌の塊(バイオフィルム)であり、時間が経つと成熟化して歯ブラシでは除去しにくくなるため、毎日の適切なケアが必要です。歯と歯の間は特にプラークがたまりやすい部位で、歯ブラシだけでは約60%の清掃効率しかないとされています。そのため、デンタルフロスや歯間ブラシの併用が推奨され、これにより清掃率は約85%まで向上します。特に歯間ブラシは歯間部の歯肉退縮がある場合に有効で、サイズ選びと使用法を歯科衛生士に確認することが重要です。

咬合管理

歯肉退縮は、咬合(噛み合わせ)の力が一部分に集中することで局所的に進行することがあります。例えば、早期接触や咬合干渉といった噛み合わせの不調は、歯周組織に過剰な負荷をかけ、歯肉退縮や歯の動揺を誘発します。歯科医院では咬合検査を行い、必要に応じて噛み合わせ調整や矯正治療を提案します。また、睡眠中の歯ぎしり(ブラキシズム)は本人が自覚しないまま歯に大きな力を加え続けるため、ナイトガードの作製が効果的です。咬合力管理は、歯肉退縮の進行抑制だけでなく、歯の破折予防にもつながります。

まとめ

歯ぐきが下がる、いわゆる歯肉退縮は、年齢のせいと片付けてしまいがちですが、実はさまざまな要因が絡んでいます。強すぎる歯みがき、歯周病、歯ぎしり、噛み合わせの乱れ、生活習慣など、原因は人それぞれです。歯肉退縮を放置すると知覚過敏やむし歯、歯のぐらつきなど深刻なトラブルを招くことがありますが、適切なケアと治療で進行を食い止めることが可能です。

患者さま一人ひとりに合わせた予防法や治療法をご提案できますので、少しでも「歯ぐきが下がってきたかも」と感じたら、ぜひお早めに歯科医院までご相談ください。ウィズ歯科クリニックでは、患者さまのお口の健康を守るため、丁寧な診断とサポートを行っています。お気軽にお問い合わせください。

駐車場・駐輪場のご案内

当院は新松戸駅から徒歩10秒の好立地にあり、通院に非常に便利です。また、提携駐車場と駐輪場も完備しているため、お車や自転車でのアクセスもスムーズに行えます。ぜひご利用ください。

提携駐車場をご利用の患者様へ
駐車証明書をご提示いただいた方には、無料チケットをお渡しいたします。ご来院の際は忘れずにお持ちください。

提携駐輪場をご利用の患者様へ
駐輪場をご利用の際は料金をご負担いただきますが、次回ご利用いただけるチケットをお渡ししております。

ご不明点がございましたら、受付スタッフまでお気軽にお問合せください。

ウィズ歯科クリニック新松戸では患者さまの不安を解消し、笑顔で通える歯科を目指しています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

千葉県 松戸市、新松戸の歯医者

https://www.with-dcs.com/

心のこもった対応と高い技術で目指す 患者さま満足度日本一の歯科医院

『一般歯科』『小児歯科』『口腔外科』『親知らずの抜歯』『矯正歯科』『審美』『歯周病治療』『口臭治療』『入れ歯』『歯の痛み』『無痛治療』『ホワイトニング』『インプラント』『フラップレスインプラント』『セラミック治療』『保育士託児』『相談室でのカウンセリング』『口コミ、評判』『分かりやすい説明』

松戸市、新松戸の歯医者 ウィズ歯科クリニック 新松戸院
オフィシャルサイト:https://www.with-dcs.com/
矯正サイト:https://www.with-dcs.com/ortho/
小児矯正ページ:https://www.with-dcs.com/ortho/kids
インプラントサイト:https://www.with-dc.com/implant/
お問合せ電話番号:047-345-0002