【症例】下の前歯が揺れてきた。保存不可の歯に対して抜歯即時インプラント治療を行った症例｜松戸市の歯医者「ウィズ歯科クリニック新松戸」の症例

こんにちは！松戸市、新松戸駅前の歯科医院、ウィズ歯科クリニック新松戸院長の手島です。

本日は、60代女性の患者様に行ったインプラントの症例を紹介いたします。患者様は、下の前歯に違和感を感じており、レントゲンや口腔内診査の結果、下の前歯から右下の歯にかけて全体的に揺れていたため抜歯の判断になりました。原因としては歯周病を伴った噛み合わせの影響によるものと考えられます。治療方法としては部分入れ歯やブリッジといった選択肢もありますが、患者様はすでに奥歯にインプラント治療をされており、今回もインプラントによる固定式の治療をご希望されました。

治療前　　　　　　　　　　　　　　　　　　治療後

今回のように、歯周病によって歯の周りの骨が吸収してきてしまい、歯が揺れてくるケースはよく見受けられます。今回は自身の歯が全て動揺しており、違和感を感じた時には予後が不良な状態でした。
歯周病の進行により予後不良な歯は残すことも可能ですが、本来の歯としての100％の機能を発揮するのは難しくなります。症状として痛みはなくても食事の際に噛みづらくなったり上手く噛み切れないといった症状がでることがあります。インプラントを検討する際、インプラントの隣にこのような歯周病に罹患した歯があるとインプラントへの悪影響も懸念されるため抜歯を検討することがあります。今回のケースでは、残っている歯をまとめてインプラントに置き換える方が今後の追加の治療のリスクも回避できるため相談の結果、残っている歯は抜歯する方針となりました。

治療前　　　　　　　　　　　　　　　　　　治療後

1. 診断と治療計画の立案
通常、抜歯後にインプラントを埋入する場合、2か月ほど治癒を待ってからにCTを撮影し骨の状態を確認します。インプラント可能と判断されればインプラントのオペの準備に移ります。インプラント埋入後は下あごの場合は2～3か月待ち、最終的な被せものを装着していきます。
今回のケースでは治療期間の短縮と入れ歯の使用の回避のため、抜歯即時インプラント埋入（即時荷重）の治療法となりました。この方法では抜歯後の治癒期間を待つ必要がなく、抜歯当日にインプラントを入れ、仮歯を装着することができます。

2. 抜歯とインプラント埋入手術
まずは揺れている歯の抜歯をしました。抜歯後にあらかじめ用意しておいたサージカルガイドを使用しインプラントの埋入を行いました。インプラントと抜歯した空洞の隙間には人工骨を使用して造骨を行いました。インプラント埋入後にインプラントの初期固定を確認し、良好な初期固定値を示したため仮歯を装着しました。

3. 治癒期間と経過観察
仮歯期間中は硬いものを噛まないよう伝え、できるだけインプラントに負荷がかからないよう経過観察を行いました。特に、手術から１か月間はインプラントに過剰な力が働くとインプラントがうまく骨と結合することができず、除去をしなくてはならないこともあります。
4. 最終補綴（かぶせ物）の装着
約4か月後にインプラントの最終的な被せものを作成し装着しました。

被せものが入り、しっかり噛めるようになったことで患者様には大変満足していただけました。また、術前に少しかたつきのあった歯並びも改善したと喜んでいただけました。

インプラントが骨と結合しない場合、再手術が必要となる可能性があります。
仮歯期間中に強い力が加わると、脱落や破損の恐れがあります。
術後は定期的なメンテナンスが必要です。

治療費用：約2,300,000円
治癒期間：約6ヶ月

今回のように、歯周病の進行や噛み合わせの影響で歯が揺れてしまうケースでは、早めの診断と適切な治療が重要です。
インプラント治療は、見た目の回復だけでなく、しっかりと噛める機能を取り戻すことができる選択肢のひとつです。

特に抜歯即時インプラント埋入や即時荷重といった方法を選ぶことで、治療期間の短縮や入れ歯の使用回避にもつながります。
当院では、患者様一人ひとりのお口の状態に合わせて、できるだけご負担の少ない方法をご提案しております。

インプラント治療にお悩みの方はまずは無料相談にてお気軽にご相談ください。

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