【症例】インプラントの総入れ歯、インプラントオーバーデンチャーで対応した症例｜松戸市の歯医者「ウィズ歯科クリニック新松戸」の症例

こんにちは！新松戸駅前の歯医者、ウィズ歯科クリニック新松戸の手島です！

今回はインプラントオーバーデンチャーという、インプラントを併用した治療法について紹介します。

患者様は50歳代男性。「歯がなくて食事に困るのでインプラント治療を検討したい。」とのことで来院されました。患者様は以前から歯科治療にトラウマがあるいわゆる歯科恐怖症という状態でした。他院で入れ歯の作製をしたが入れ歯を使うことが出来なかったとのことで当院でのインプラント治療を希望されて来院されました。

相談した結果、インプラントと入れ歯を併用したインプラントオーバーデンチャーによる治療を選択されました。歯科恐怖症というのもあり、歯の抜歯とインプラントの手術は静脈内鎮静法という麻酔を使い、同日に行いました。鎮静麻酔というものは患者さんは半分眠った状態になって治療を受けられるもので今回のような歯科恐怖症の方やオールオン４のオペなど長時間のオペの際におすすめの麻酔法です。当院では外部の麻酔専門の先生に依頼し、鎮静麻酔を行っています。

今回のケースでは残っている歯は３本で、歯自体は揺れてはいませんでしたが状態も悪く、残しておいても再治療や入れ歯の修理などで追加の治療となるリスクを考慮して、抜歯をする選択をしました。

インプラントオーバーデンチャーはその名の通り、インプラントの上に入れ歯が乗っかる形の入れ歯です。どうしても入れ歯になってしまうので、ご自身での取り外しや清掃が必要になったり、食事中の不快感があったりというデメリットはありますが、通常のインプラントの被せものと比較して費用が安価でかつ症例にもよりますが大規模な外科処置を避けて行うことが可能です。今回のケースも予算や外科的な侵襲を考慮してインプラントオーバーデンチャーを選択されました。

今回のケースのように歯が全てなくなってしまう場合の治療方法としてインプラントを使用したボーンアンカードブリッジ、オールオン４、インプラントオーバーデンチャー、保険の総入れ歯、保険外の総入れ歯など様々な治療方法がありますが、それらの治療法を説明した上で相談しインプラントオーバーデンチャーで治療を行っていくこととなりました。

術前の検査をしてからインプラントのプランニングを行い、手術当日に鎮静麻酔下にて抜歯とインプラント埋入を行いました。その後総入れ歯を作成し機能の回復を行いました。インプラントの結合期間を上下顎でそれぞれ待った後にインプラントオーバーデンチャーを作成しました。

・術後に痛みや腫れが出る場合があります。
・稀に感染症が起こる可能性があり、適切なケアが必要です。
・骨との結合が不十分な場合、再治療が必要になることがあります。
・装着時に慣れるまで時間がかかる場合があります。
・清掃が不十分だと口腔内の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
・通常の入れ歯より費用が高額になるため、費用対効果を考える必要があります。
・定期的なメンテナンスを怠るとインプラント周囲炎などのリスクがあります。

術直後は痛みと腫れが多少出ましたが痛み止めを服用して様子を見れる程度でした。入れ歯を入れてからはしっかり噛めるようになり、「保険の入れ歯と全然違う！」と言っていただけました。

現在は経過観察中で経過良好です。

治療費用：静脈内鎮静 65,000円
サージカルガイド 110,000円（55,000円 上下で２つ）
フィクスチャー(カムログ社製) 1,500,000円(上下で６本分)
上下の入れ歯（チタン金属床）800,000円

計2,475,000円
治癒期間：9カ月

今回ご紹介したインプラントオーバーデンチャーは、インプラントと入れ歯を組み合わせた治療法で、従来の入れ歯に比べてしっかりと噛む力を得られるなど、多くのメリットがあります。一方で、術後の痛みや腫れ、メンテナンスの必要性といった注意点も伴いますが、適切なケアを行えば長期的に快適な口腔環境を保つことが可能です。

当院では患者様一人ひとりのご希望や状態に合わせた治療法をご提案し、安心して治療を受けていただける環境を整えています。インプラントオーバーデンチャーをはじめとする各種治療法について、気になる点がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

当院では国際口腔インプラント学会（ISOI）認定医が在籍し、セカンドオピニオン、無料相談も受け付けておりますのでご連絡をお待ちしております。

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